家を建てると決めたあと、最初につまずくのがハウスメーカー選びです。展示場を回るほど選択肢は増え、どこを基準に決めればよいのか分からなくなります。我が家も複数のメーカーを見て回ったうえで、最終的にタマホームと契約しました。
- 予算内に収まるかどうかの不安
- ローコスト住宅の品質への疑問
- 住宅ローンの借入額へのためらい
- 展示場めぐりで増えるばかりの選択肢
- 建物と暮らしへのお金の配分

ローコスト住宅は安いぶん、品質が心配ではありませんか。

我が家は約30坪で総額2420万円でしたが、住んでみて不満はありませんよ。
- 暮らしにお金をかけたい家族に合う
- 約30坪で最終総額は約2420万円
- 耐震等級3と長期優良住宅が標準
- 間取りの方向性は契約前に固める
この記事では、タマホームを選んだ理由を実際にかかった金額とあわせて公開します。商品ラインナップごとの違いや、公式に公表されている標準仕様の水準にも触れていきます。読み終えるころには、自分が家にいくらかけるべきかという判断軸が見えているはずです。
タマホームを選んだ理由

家づくりでは、断熱性能やデザインを基準にメーカーを選ぶ人が多くいます。我が家が最優先にしたのは、家そのものではなく家を建てたあとの生活でした。旅行に出かけたい、日々の食事に少し余裕を持たせたい、そうした暮らしを続けるために建物の予算を抑える。この考え方が出発点になっています。ここでは、タマホームにたどり着いた3つの判断基準を順番に説明します。
建物より暮らしにお金をかける方針
我が家の方針は最初から一つでした。建物にお金をかけすぎないという一点です。
家は建てて終わりではありません。住み始めたあとも光熱費や固定資産税、修繕費が続きます。そこに高額なローン返済が重なると、日々の楽しみを削ることになりかねません。
- 年に数回の旅行費
- 日々の食費と外食の余裕
- 子どもの教育費と将来の貯蓄
- 趣味に使える自由なお金
これらを確保したうえで建てられる家はどこか。その視点で探した結果がタマホームでした。家は暮らしを入れる器であって、目的そのものではないという考えが、最後まで判断の軸になっています。
一条工務店やアイ工務店とも最後まで迷いましたが、建物の予算と、夫婦で体感温度が違うという我が家の事情からタマホームに決めました。3社の標準仕様と30坪の価格の目安は、一条工務店・アイ工務店と比較した記事で表にまとめています。
住宅ローンの借入額を抑える判断
借入額を大きくしたくなかったことも、大きな理由の一つです。
住宅ローンは35年という長い期間にわたって家計を縛ります。返済額が大きいほど、転職や収入の変化に耐えられる余地は小さくなるものです。借りられる額と無理なく返せる額はまったく別だという点は、契約前に何度も確認しました。
建物の予算を抑えれば、そのぶん借入額も下がります。月々の返済に追われない生活を選んだ結果として、ローコスト住宅という選択肢が残りました。
賃貸を超える住み心地という基準
求めたのは完璧な家ではありません。賃貸よりも満足できる家であれば十分でした。
賃貸住まいの不満は、部屋の広さや収納の少なさ、隣室への音の気遣いなど具体的なものです。これらが解消されるなら、最高等級の性能まで求める必要はないと考えました。基準を上げすぎないことで、比較すべきメーカーの数も自然と絞られています。
タマホームが安い理由

ローコスト住宅を検討すると、必ず出てくるのが安さへの不安です。安いのには裏があるのではないか、どこかで手を抜いているのではないかという疑問は、我が家も当初は抱えていました。調べていくうちに分かったのは、価格の安さが仕入れと仕組みの結果だという点です。ここでは、タマホームが価格を抑えられている背景を整理します。
資材の大量仕入れによる原価低減
価格を抑えられる最大の要因は、資材をまとめて仕入れている点にあります。
タマホームは全国に展開しており、年間の着工棟数が多いメーカーです。同じ建材や設備を大量に発注すれば、一棟あたりの仕入れ単価は下がります。少数の住宅しか手がけない会社では実現しにくい構造です。
つまり安さの理由は品質を落としたからではなく、調達の規模によるものだと理解できます。この点が腑に落ちたことで、検討を前に進められました。
中間マージンを省くタマストラクチャー
もう一つの柱が、タマストラクチャーと呼ばれる独自の木材調達流通システムです。
公式サイトによると、森林組合や林業者、製材工場とタマホームが直接つながることで中間マージンを削減しています。さらに建築棟数と木材使用量を事前に伝えることで、市場の相場や時期に左右されない仕入れを可能にしているとのことです。この仕組みはグッドデザイン賞も受賞しています。
安さの根拠が精神論ではなく流通の設計にあると分かる部分です。ここが理解できたことは、契約に踏み切る後押しになりました。
規格化された仕様と短い工期
仕様がある程度決まっていることも、コストを抑える仕組みの一つです。
- 選択肢を絞った標準仕様
- 短縮された設計と打ち合わせの工程
- 職人の手戻りが少ない施工手順
- 読みやすい工期とスケジュール
公式サイトによると、着工から完成までの期間は2カ月から3カ月が目安とされています。工期が読めることは、仮住まいの家賃を抑えるうえでも効いてくる部分です。
安さと手抜きは別物という理解
価格が低いことと、施工がいい加減であることは同じではありません。
住宅は建築基準法や住宅瑕疵担保履行法といった法律の枠組みのなかで建てられます。価格帯にかかわらず、満たすべき基準は共通です。実際の施工品質は現場の担当者や職人によって差が出るため、価格ではなく担当者を見るほうが確実だと感じました。
商品ラインナップ

タマホームと一口に言っても、商品は一つではありません。ベストセラーの標準商品から、平屋や3階建てといった暮らし方に合わせた専用商品まで用意されています。どれを選ぶかで価格も仕様も変わるため、最初に全体像をつかんでおくと打ち合わせがスムーズです。ここでは公式サイトで公開されている商品を整理します。
ベストセラーの大安心の家
タマホームの中心にあるのが、ベストセラー商品として位置づけられている大安心の家です。
公式サイトでは、ムダなコストを抑えながら高い住宅品質を維持した商品と説明されています。長期優良住宅の認定基準に標準仕様で対応し、オール電化をはじめとした装備が標準で入る点が特徴です。間取りは規格ではなく自由設計で、屋根材や外壁材、玄関ドアの色や形も選べます。
我が家が契約したのも、この大安心の家をベースにした地域限定商品でした。迷ったらまずこの商品から検討するのが分かりやすいはずです。
上位グレードの大安心の家PREMIUM
もう少し質感にこだわりたい人に向けた上位商品が、大安心の家PREMIUMです。
- 水平ラインを強調した重厚感のある外観
- 天井とサッシの内法高をそろえた設計
- 垂壁をなくした通風と採光の工夫
- 1000mmまで伸ばした軒の出
- 開口部を広く取るハイアンドワイドサッシ
長期優良住宅への標準対応や自由設計、木造軸組在来工法といった土台の部分は大安心の家と共通です。違いが出るのは主にデザインと居住性を高める意匠の部分だと読み取れます。
暮らし方で選ぶ専用商品
敷地条件や住まい方が決まっている場合は、専用商品を選ぶ方法もあります。
| 商品名 | 位置づけ | 向いている人 |
|---|---|---|
| 大安心の家 | ベストセラーの標準商品 | まず基準にしたい人 |
| 大安心の家PREMIUM | 品質とデザインの上位商品 | 質感にこだわりたい人 |
| 木望の家 | 3階建て住宅 | 都市部の狭小地や2世帯 |
| GALLERIART | インナーガレージ付きの平屋 | ワンフロアで暮らしたい人 |
| 和美彩 | 和の意匠を取り入れた住まい | 和モダンが好みの人 |
| グリーンエコの家 | 屋上緑化タイプ | 屋上を菜園や庭にしたい人 |
なお商品ラインナップは、全国の省エネ地域区分に対応する形で用意されています。寒冷地かどうかで選べる仕様が変わるため、自分の地域の区分を先に確認しておくと話が早く進みます。
標準仕様と品質の水準

ローコスト住宅で最も気になるのが、品質がどの水準にあるのかという点ではないでしょうか。感覚的な印象ではなく、公表されている等級や数値で見るのが確実です。住宅性能表示制度には耐震等級や断熱等性能等級といった共通のものさしがあり、メーカー間の比較にも使えます。ここでは公式サイトで公開されている数値を整理します。
木造軸組在来工法とベタ基礎
タマホームが採用しているのは、木造軸組在来工法です。
柱と梁で構成する、日本で最も普及した工法です。設計の自由度が高く、自由設計をうたえるのはこの工法だからこそと言えます。さらに大安心の家では、筋交に加えて構造用耐力面材を土台や柱、梁へ直接張っています。点と線で支える一般的な軸組工法に対し、面で外力を受けて建物全体へ分散させる考え方です。
| 部位 | 採用している工法と仕様 |
|---|---|
| 構造 | 木造軸組在来工法と構造用耐力面材 |
| 基礎 | ベタ基礎(ユニット鉄筋) |
| 床 | 剛床工法(24mmの構造用合板) |
| 土台 | ヒノキ材 |
| 柱 | 集成材 |
基礎は建物を底面全体で支えるベタ基礎が標準です。コンクリートは計画共用期間が約65年とされる基準を満たし、鉄筋には工場で溶接と加工を行ったユニット鉄筋が使われます。床は24mmの構造用合板を土台や梁へ直接留めつける剛床工法で、公式サイトによると一般的な根太工法に比べ横からの力に対する強度が2倍になるとされています。
土台にはシロアリを寄せ付けにくいヒノキ材、柱には強度の安定した集成材という組み合わせです。外壁材と構造躯体の間には通気層が設けられ、基礎パッキンとあわせて床下から屋根裏まで湿気を逃がす設計になっています。加えて全棟で地盤調査が実施され、引き渡し後20年の地盤保証も付きます。
耐震等級3という標準水準
大安心の家シリーズが標準とするのは、耐震等級の最高ランクである等級3です。
等級3は、数百年に一度発生するとされる地震の1.5倍の力でも倒壊や崩壊をしない水準です。前項の耐力面材と剛床工法が、この等級を支えています。さらに実大振動実験では、震度7の揺れを連続して与えても継続使用が可能な状態であることが確認されたと公表されています。
価格帯が低いことと、構造の等級が低いことは別の話だと分かる部分です。ただしプランや仕様によって異なるとの注記があるため、契約前に自分のプランでの等級を確認してください。
断熱等性能等級5と断熱材の厚み
断熱については、断熱等性能等級5を標準としていると公表されています。
| 部位 | 断熱材 | 厚み |
|---|---|---|
| 壁 | 高性能グラスウール | 105mm |
| 天井 | 高性能グラスウール | 155mm |
| 床 | 押出法ポリスチレンフォーム | 65mm |
断熱を売りにしている上位メーカーと比べれば、数値として上回るものではありません。一方で、一般的な賃貸住宅や古い戸建てと比べれば明確に上の水準です。どこを比較対象にするかで評価が変わる部分だと言えます。
標準で取得できる長期優良住宅
見落とされがちですが、大安心の家はオプションを追加しなくても長期優良住宅の認定基準を満たします。
長期優良住宅は、世代を超えて住み継げる質の高い住宅をめざして国が定めた制度です。耐震性能や断熱性能、劣化対策や維持管理のしやすさといった技術基準をバランスよく満たす必要があります。メーカーによっては追加費用を払って仕様を上げる対応になる項目です。
- 住宅ローン控除などの優遇措置
- 定期メンテナンスを前提とした長期の使用
- 長期優良住宅対応なら最長60年の保証
- 資産価値の維持につながる国の認定
設備面ではオール電化が標準で、エコキュートとIHクッキングヒーターが組み合わされます。指定のガス会社に限りガス仕様を選ぶことも可能です。換気は全熱交換型の24時間換気システムが標準で、2時間に1回の割合で家じゅうの空気を入れ替えます。なお公式サイトの設備仕様ページには時点の注記があるため、最新の内容は店舗で確認するのが確実です。
構造躯体に使う国産のスギとヒノキ
意外と知られていないのが、構造躯体に国産材を多く使っている点です。
公式サイトによると、柱や間柱、床合板、土台などの構造躯体に一棟あたり約74.1パーセントの国産材を使用しています。戦後に植林されたスギやヒノキが伐採期を迎えていることが背景にあり、部位ごとに最も適した樹種を選んでいるとのことです。国産材は日本の気候風土で育つため、強さや調湿の面でも家づくりに向いています。
- 構造躯体の国産材使用率は約74.1パーセント
- 樹種や生産地を記した木材生産地証明書の発行
- 森林組合や製材工場との直接取引
- 新築一棟につき10本の少花粉苗木を植樹
なお使用率の数値は大安心の家などの構造躯体を対象とした2018年6月時点の自社調べで、商品によって異なります。木材の産地が明確である点は、安さの理由を説明するうえでも説得力のある材料だと感じました。
我が家の総額と坪単価

ハウスメーカーの記事で最も知りたいのは、結局いくらかかったのかという一点ではないでしょうか。タマホームの公式サイトは価格を公表しておらず、希望する広さや間取り、土地の条件によって金額を提示する方式です。だからこそ実際の事例が参考になります。ここでは我が家が支払った金額を公開します。
約30坪で総額2420万円という実例
我が家の最終的な総額は約2420万円でした。2023年11月の引き渡しで、延床面積は約30坪です。この金額には外構工事も諸経費もすべて含んでいます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 引き渡し | 2023年11月 |
| 延床面積 | 約30坪 |
| 商品 | 大安心の家をベースにした地域限定商品 |
| 本体価格 | 約1420万円 |
| 坪単価(本体価格ベース) | 約47万円 |
| 最終的な総額 | 約2420万円 |
商品は大安心の家をベースにした地域限定商品です。地域を限定して展開される商品のため、全国共通の商品とは仕様や価格の条件が異なります。
坪単価に直すと約47万円
坪単価とは、一般的に建物の本体工事費を延床面積で割った数字を指します。我が家の本体価格は約1420万円だったので、約30坪で割ると坪あたり約47万円という計算です。カタログやサイトで見かける坪単価も、ほとんどがこの本体工事費ベースの数字になります。
| 段階 | 含まれる費用 | 金額 |
|---|---|---|
| 本体価格 | 建物本体のみ(坪単価の計算はここ) | 約1420万円 |
| 建物の総額 | 付帯工事と必要経費とオプション工事 | 約2160万円 |
| 最終の総額 | 外構工事とその他の費用と諸経費 | 約2420万円 |
気をつけたいのは、坪単価に含まれない費用が必ず発生する点です。我が家も本体価格は約1420万円でしたが、付帯工事や必要経費やオプション工事を足すと約2160万円になり、外構工事や諸経費まで入れた最終的な総額は約2420万円まで上がりました。本体以外の費用が、最終的な総額の約4割を占めた計算になります。
これはタマホームに限った話ではありません。どのハウスメーカーでも坪単価に含まれない費用が後から積み上がるため、総額は坪単価から想像する金額より必ず上がります。坪単価が安いという理由だけでメーカーを選ぶと、最終的な支払額で驚くことになります。
満足度を優先したキッチンのオプション
我が家は基本的に標準仕様のまま建てています。そのなかで唯一、キッチンまわりだけはオプションを追加しました。毎日立つ場所なので、多少お金が増えても満足度を上げたかったからです。
採用したのはLIXILのキッチンでした。標準のままにせず、次の3点を変更しています。
- 対面のオープンキッチンへの変更
- 全面収納の採用
- よごれんフードへの変更
オープンキッチンにしたことで、料理をしながら家族の様子が見えるようになりました。全面収納はキッチン用品のためではなく、リビングで使うものを収めるために採用しています。よごれんフードを選んだ決め手は、油汚れの掃除にかかる手間が軽くなる点でした。
追加の費用はかかりましたが、毎日使う場所なので大満足しています。建物全体は標準仕様で抑えつつ、こだわりたい場所にだけお金をかける。この線引きが、我が家にとっての正解でした。
比べるべきは坪単価ではなく総額
メーカー選びで坪単価だけを並べても、比較にはなりません。
- 本体価格だけの坪単価
- 付帯工事を含めた坪単価
- 諸費用まで含めた総額ベースの坪単価
見積もりを取るときは、どこまでを含んだ金額かを必ずそろえてください。本体価格だけで予算を組むと、ほぼ確実に足が出ます。我が家も最初の想定より膨らんだ項目がありました。
総額ベースの資金計画を出してもらうコツや、値引きを引き出しやすい時期については、タマホームで値引きを引き出す方法をまとめた記事で詳しく解説しています。
住んで分かった住み心地

契約前にいくら調べても、本当のところは住んでみないと分かりません。2023年11月に引き渡しを受けてから、すでに二度の冬を越えました。結論から書くと、タマホームの品質は悪くないというのが率直な感想です。ここでは良かった点と気になった点の両方を挙げていきます。
標準仕様の満足度
標準仕様のままでも、生活に不足を感じる場面はほとんどありません。
標準ではオール電化が採用され、IHクッキングヒーターとエコキュートが組み合わされています。さらに全熱交換型の24時間換気システムも標準装備で、暮らしの土台になる部分は最初からそろっている構成です。
ローコストという言葉から想像していたよりも、内装の質感はしっかりしていました。来客に安っぽいと言われたことも、今のところありません。
冬の寒さと断熱の実感
断熱性能は、検討中に最も不安だった部分です。
結論から書くと、我が家は全館空調ではないため、家じゅうが同じ温度にはなりません。冬に寒いと感じるのは玄関と階段くらいです。
リビングは暖房をつければしっかり暖まります。玄関は外気に近いぶん、やはり冬は冷えます。ただ我が家はリビング階段を採用しなかったため、暖めた空気が階段から二階へ逃げていきません。寒さを感じる場所が玄関と階段だけにとどまっているのは、この間取りの判断が効いている部分だと感じています。
- 暖房をつければ暖まるリビング
- 冬は冷える玄関と階段まわり
- 暖房なしで眠れる二階の寝室
- 耐えられないほどではない程よい寒さ
意外だったのは、部屋ごとの温度差が必ずしも欠点ではないという点です。夫は暑がりで、風呂上がりのリビングは暑いらしく、いつも涼しい場所へ移動しています。家族全員の体感が同じわけではないため、家じゅうを一律の温度にすることが最適とは限りません。涼しい場所と暖かい場所が家のなかにあるほうが、それぞれ過ごしやすい場所を選べます。
二階で寝るときは暖房をつけていません。真冬でもそのまま眠れる程度には保たれています。
カタログ上は断熱等性能等級5という水準です。最高等級の断熱を求めるなら他社が有利ですが、以前の賃貸と比べれば明確に快適になりました。求める水準をどこに置くかで評価は変わります。
1階で完結する間取りと収納
間取りで最もこだわったのは、1階だけで生活が完結することです。洗濯も身支度も収納も1階で済ませられれば、毎日の家事で階段を上り下りする必要がなくなります。この方針を先に決めてから、間取りを組み立てていきました。
- 階段を使わずに回る家事動線
- リビングに集約した収納
- 学校用品をしまえる全面収納
- リビングに配置したクローゼット
収納はリビングに多く取るほど暮らしやすくなります。家族が長い時間を過ごす場所ほど、物が自然に集まってくるからです。キッチンの全面収納に入れているのも調理器具ではなく、子どもの学校用品などリビングで使うものになっています。
さらにリビングにはクローゼットも配置しました。上着も学校の道具もリビングに収まるため、床に物が出しっぱなしになりません。住み始めてから特に満足しているのが、この収納計画です。
賃貸との住み心地の差
賃貸のころは収納が足りず、1部屋を丸ごと収納部屋にして潰していました。今の家ではその必要がなく、部屋を部屋として使えています。賃貸との差を具体的に挙げると、次のようになります。
- 気兼ねのいらない子どもの声や足音
- 1部屋を潰さずに済む収納量
- 賃貸仕様ではない設備のグレード
- 自分好みで選んだ建具
- 結露に悩まされない窓まわり
- ゆとりのある部屋の広さ
設備も建具も賃貸仕様ではありません。建具ひとつとっても自分の好みで選べたため、毎日目に入るものに納得感があります。子どもが走ったり飛び跳ねたりしても、下の階を気にしなくてよいのも大きな違いです。
いちばん違いを感じるのは窓まわりです。賃貸の窓はアルミサッシで、冬になると結露がひどく、窓の下の木が腐りかけていました。今の家は樹脂サッシのため、結露が全く出ません。
当初の目標だった賃貸以上の住み心地は、間違いなく達成できています。満点の家ではなく、納得できる家を選んだという感覚が近いかもしれません。
打ち合わせで後悔したこと

家づくりの後悔として語られるのは、間取りや設備の選択が多いところです。我が家が振り返って最も強く感じているのは、打ち合わせの進め方でした。契約してから考え始めたために、決めきれないまま先へ進んだ項目があります。ここはメーカーの良し悪しではなく、こちらの準備の問題です。これから契約する人に先に知っておいてほしい点をまとめます。
打ち合わせは10回前後という現実
我が家の打ち合わせは、契約から引き渡しまでで10回前後でした。
十分に思えるかもしれませんが、間取り、外観、内装、設備、電気配線と決める項目は膨大です。一回で扱える範囲には限りがあり、迷っているうちに次の工程がやってきます。ゼロから考え始めると、この回数ではまず足りません。
打ち合わせは希望を考える場ではなく、決めたことを形にする場だと捉えておくほうが実態に近いです。
設計士ではなく営業担当者との進行
我が家の場合、設計士と直接打ち合わせる機会はありませんでした。
やり取りはすべて営業担当者を通して進みます。こちらの希望を伝え、それが図面に反映されて戻ってくる流れです。伝え方があいまいだと、意図とは違う形で図面に落ちることもあります。
だからこそ営業担当者との相性が重要になります。話が通じる相手かどうかで、家づくりの満足度は大きく変わるはずです。展示場で担当がついた時点から、この人と何十回もやり取りできるかという目で見ておいてください。
- 希望を正確に図面へ落とす理解力
- 質問に対するレスポンスの速さ
- 予算の話を濁さない姿勢
- 提案の引き出しの多さ
担当者との距離が近いことは、利点としても働きます。我が家は営業さんとLINEでつながっており、気になることがあればすぐに連絡が取れる状態です。次の打ち合わせの日を待たずに、小さな疑問をその場で解消できるのは想像以上に助かりました。引き渡しを終えたあとも、こうした窓口が残っているのは安心材料になります。
なお進め方は店舗や地域、商品によって異なる可能性があります。検討中の店舗で誰と打ち合わせるのかは、契約前に確認しておくと安心です。
本体以外にも続く打ち合わせ
決めるべきことは、家そのものの仕様だけでは終わりません。
我が家の場合、照明やカーテン、コンセントの位置といったインテリアまわりはタマリビングとの打ち合わせで決めました。加えて外構についても別に打ち合わせがあります。間取りが固まってひと段落と思っていると、そこからまた判断を迫られる流れです。我が家は外構のイメージがないまま紹介業者1社で決めて後悔したので、その体験をタマホームの外構で後悔した話にまとめています。
- 照明の種類と配置
- カーテンやブラインドの選定
- コンセントとスイッチの位置
- 外構の配置とデザイン
どれも住み始めてからの使い勝手に直結する部分です。とくにコンセントの位置は後から足すのが難しく、暮らし始めてから気づくことが少なくありません。家具をどこに置くかまで想像しながら決めておくと、後悔がぐっと減ります。
契約前に固めておくべき方向性
最大の反省は、契約前の準備が足りなかったことに尽きます。
- 家族の生活動線と部屋の配置
- 譲れない設備と妥協できる設備
- 収納の量と置きたい場所
- コンセントと照明のおおよその位置
- カーテンや外構までを含めた全体像
- 予算のなかでの優先順位
営業担当者に任せる前提で臨むと、打ち合わせの回数はあっという間に尽きます。雑誌やSNSで気になった間取りを集めておくだけでも、伝えられる情報の質は変わるものです。契約前にどこまで決めているかが、完成した家の満足度を左右します。
よくある質問

タマホームを検討している方から寄せられることの多い疑問をまとめました。実際に建てた立場から、分かる範囲で率直に答えていきます。金額や仕様は地域や時期、商品によって変わるため、最終的には営業担当者への確認が確実です。ここでは我が家の事例と公式サイトの公開情報を前提とした回答になります。
タマホームの坪単価はいくらか
坪単価は本体工事費を延床面積で割った数字で、我が家は約47万円でした。ただし外構や諸経費まで含めた最終的な総額は約2420万円です。公式サイトは価格を公表しておらず、希望条件をもとにコミコミの金額を提示する方式になっています。坪単価と実際に支払う総額は別物だと考えてください。
タマホームは寒いのか
公式サイトによると、大安心の家シリーズは断熱等性能等級5を標準とし、壁に105mm、天井に155mmの高性能グラスウールを使用しています。断熱を売りにする上位メーカーと比べれば数値は控えめですが、一般的な賃貸住宅と比較すれば明確に快適です。我が家の場合は全館空調ではないため玄関と階段は冬に冷えますが、暖房をつけたリビングは十分に暖かく、二階の寝室は暖房なしで眠れています。
耐震性は大丈夫なのか
大安心の家シリーズは耐震等級3を標準としています。実大振動実験で震度7の揺れでも倒壊や崩壊が起きないことが確認されたと公表されており、価格帯から想像するより構造面はしっかりしています。ただしプランや仕様によって異なる旨の注記があるため、自分のプランでの等級は必ず確認してください。
国産材はどれくらい使われているのか
公式サイトによると、柱や間柱、床合板、土台などの構造躯体に一棟あたり約74.1パーセントの国産材が使われています。戦後に植林されたスギやヒノキが伐採期を迎えていることが背景です。使用した木材の樹種や生産地を記載した木材生産地証明書も一邸ごとに発行されます。数値は大安心の家などを対象とした2018年6月時点の自社調べで、商品により異なります。
地域限定商品とは何か
エリアを限定して販売される商品のことです。我が家が契約したのも、大安心の家をベースにした地域限定商品でした。全国共通の商品より仕様の選択肢は絞られますが、そのぶん条件が有利になる場合があります。検討中のエリアで扱いがあるかは、直接確認するのが早いです。
工期はどれくらいかかるのか
公式サイトでは、着工から完成までの期間は2カ月から3カ月が目安とされています。建物の規模によって変動するため一概には言えませんが、仮住まいの家賃を考えるうえで工期が読めるのは助かる部分でした。
打ち合わせは何回くらいか
我が家の場合は10回前後でした。仕様がある程度決まっているぶん、完全自由設計のメーカーより打ち合わせの負担は軽いと感じています。ただし設計士ではなく営業担当者とのやり取りで進むため、契約前に希望を固めておかないと回数が足りなくなります。
まとめ

タマホームを選んだのは、建物にお金をかけすぎず、暮らしにお金を回したかったからです。約30坪で総額2420万円という金額は、我が家にとって無理なく返せる範囲に収まりました。二度の冬を越えた今も、その判断を後悔してはいません。
- 建物より暮らしを優先した予算配分
- 大量仕入れによる価格の仕組み
- 耐震等級3と断熱等性能等級5という標準水準
- 標準で取得できる長期優良住宅
- 構造躯体の約74.1パーセントを占める国産材
- 約30坪で総額2420万円という実例
- 本体価格ベースで坪単価約47万円
- 賃貸を超える住み心地という基準
- 1階で完結する間取りとリビング収納
- 契約前に固めておくべき間取りの方向性
家づくりに正解はありません。性能に投資する選択も、建物を抑えて暮らしに回す選択も、どちらも間違いではないからです。大切なのは、自分の家庭が何にお金をかけたいかをはっきりさせることだと思います。
もし今、ハウスメーカー選びで迷っているなら、まずは同じ条件でそろえた見積もりを取ってみてください。数字が並んだ瞬間に、自分が何を優先したいのかが見えてきます。この記事が、その第一歩の材料になればうれしいです。
展示場に行く前に知っておきたい決算期の狙い目や、来場予約のPayPayポイントより得をする施主紹介の使い方は、タマホームの値引き術の記事にまとめました。来場予約をする前に、ぜひ一度読んでみてください。
タマホームで建てた施主である私から紹介を受けると、成約したときにタマホームから特典がもらえます。公式サイトでは成約者に5万円ですが、時期によっては20万円のキャンペーンもあり、来場予約のPayPayポイント4万円よりずっと大きな特典です。
ただし、来場予約や資料請求を先にしてしまうと紹介特典は受けられません。タマホームが少しでも気になっているなら、展示場に行く前に声をかけてください。
- この記事のコメント欄に「紹介希望」と書くだけ
- 特典の大きい時期もお返事でお伝えします
- 氏名や電話番号はコメントに書かないでください
※紹介で成約した場合、紹介者の私にもタマホームから特典があります。

コメント